「ウナノハテノガタ」大森兄弟
中央公論新社 2019年7月10日
螺旋プロジェクト原始編。海族と山族の命の物語。
なかなか面白かったです♪このシリーズは、やはり読ませる作家様が揃っています。食わず嫌いはしない方がいいですね。崖下の海辺に住むイソベリ(海族)の元へ、大地震により崩れた崖の上から、命からがら逃げ延びて来たヤマノベ達(山族)がたどり着きます。言葉も違い、互いの存在すら知らなかった両者。その出会いの果てに待っているのは?
ウナノハテノガタ。それは海族の信じるその先の世界。例え体が元に戻らないほど傷ついても、そこへ行けばイソベリ魚となつて自由にウナ(海)を泳ぎまわれる。
けれど山族達の出現によつて、次第にそれも揺らぎ始めて・・
最初のうちはちょっと読みにくいです。カタカナが多く、それが何を指しているのかの説明もない。頭を絞って見当をつけながら読んでいく、という感じでした。
けれど、久しぶりに命そのものを感じられるお話を読んだ気がします。
彼らのたどり着くウナノハテノガタはどこなのでしょうか?
螺旋プロジェクト完読まであと1冊♪
ファイト、私 (*^o^)/\(^-^*)
ご紹介本📕(^.^)
「シーソーモンスター」伊坂幸太郎 中央公論新社 2019年4月5日
螺旋プロジェクト、バブル期と近未来編。
バブル期の嫁姑問題をからめた「シーソーモンスター」は安定の面白さ♪近未来編「スピンモンスター」での人々を監視するコンピューターの名が「ウナノハテノガタ」の登場人物と同じでした。
記憶。果たしてそれは確かな真実なのか?
私事ですが「このアクセサリーは一度も付けた事がない」「ここへは行った事が無い」等。写真が出て来て、あっさり覆されました(..)
記憶はその人自身を形作っているもののはずなのに、それだけに怖いですね。
「シーソーモンスター」ご興味のある方は、ぜひどうぞ。