青ベタ君の読書日記📖👓

読んだままに綴ってゆきます。

「ザ・チェーン連鎖誘拐 ・下」エイドリアン・マツキンテイ

2020年2月25日発行  早川書房

予想を裏切るエンターテイメントの仕上がりになっております。

中山七里氏のご紹介本だつたので、心の葛藤が濃く描かれているのだと思っていました。けれども想像していたよりも淡々とお話は進んで行きます。

前作でカイリーを取り戻したレイチエル。しかし、皆がチェーンの後遺症に蝕まれていきます。薬の助けを借りなければ眠りにつけない。見るのは悪夢ばかり。精神科医にかかつても「事実」は何ひとつ話せないカイリー。日に日に弱っていく娘を救うために、レイチエルは命懸けでチェーンを潰す決心をします。

下巻にはチェーンの成り立ちも描かれています。途中であつさりと真犯人(やっぱりあの人だったのね(*_*))の正体も明らかにされます。

そしてクライマツクスのアクション。これは映画化向けのお話かもしれませんね。

てつきり虚々実々の頭脳戦のお話が描かれているとばかり思っていましたが、ちょっと印象は違いました。

文章は読みやすく、ストーリーも分かりやすく、良く考えられたお話だと思います。

そしてやはり母は強し、女は強し!

 

ご紹介本📕

「羊たちの沈黙」トマス・ハリス  新潮社  1988年5月19日  ブラムストーカー賞

ジユデイ・フォスター主演で映画化もされました。連続猟気殺人事件の犯人のヒントを授かるべく、受刑者である元精神科医レクターに面会するFBI訓練生クラリス。二人の奇妙な関係。

レイチエルが犯人に気付くシーンの表現が、こちらの作品に似ているなと感じました。

それだけですm(__)m

ご興味深のある方は、ぜひどうぞ。