「漫画 君たちはどう生きるか」
原作 吉野源三郎 漫画 羽賀翔一 マガジンハウス 2017年8月24日
現代にも通じる、人としての生き方を示してくれるお話です。
冒頭での主人公コペル君が、友達を裏切ってしまうくんだりが苦手で今まで敬遠して来ました。いざ読んでみるとコペル君とおじさんとのやり取りが深いですね。
自身の気付きによつて、少しずつ世界観を変えてゆく甥を、おじさんはコペルニクスに例えてコペル君とあだ名をつけます。
コペル君のお父さんは亡くなっています。お父さんはおじさんに『人間として立派なものに・・・・・・』とコペル君の事を託します。
コペル君の気付きのひとつひとつに、ノートを介して丁寧に答えて行くおじさんの言葉には説得力があります。おじさん自身もコペル君から影響を受けてゆきます。
特に品物一つを取り上げても、それが自分の手元へ届くまでに、自分もいかに多くの人々と繋っているかという気付きには、はつとさせられました。コロナの影響下の今、世界が密に繋りあっている事に今更ながら実感させられますね。
一見すると何もしていないような人も、やはり世界と関わりを持っている等、深いです。
冒頭のコペル君はその後、友達とどうなつてゆくのでしようか?
ちょっと好き嫌いが別れる本作かもしれませんが、わかりやすく確信を付いている文章です。
ご紹介本📕(^_^)v
「コイコワレ」乾ルカ 中央公論新社
2019年6月6日
このお話は以前、紹介しております。過ちを犯してしまった子供に、その後どうしたら償えるのか自身に考えさせ、真摯に導いて行くというところが共感します。
螺旋プロジェクトの中の1作品です。螺旋プロジェクトに興味はあるけど、どれを読んだらいいのか迷っているあなた、ぜひどうぞ(^_^)v