「イエシエーシヨン・ラブ」乾くるみ〔特別限定版〕
原書房 2015年3月25日
中山七里が勧める恋愛小説です。まるでミステリーのように2度読みしてしまいます。
静岡に住む大学生の鈴木は合コンで出会つた、成岡繭子に一目惚れします。彼女からのアプローチもあり、やがて2人はお互いを「たつくん」「マユちやん」と呼び合う恋人同士となります。物語はA面、B面の2部構成となっております。80年代の設定で、各目次はその時代に流行つた歌の題名です。
A面では2人が出会い、デートを重ね、そして結ばれます。彼女に乞われるままに眼鏡をやめコンタクトにし、自動車を取得するたつくん。お互いを大切にする幸せで微笑ましいカツプルです。
B面では彼女のために地元に就職をしたたつくんですが、仕事の関係で2年間東京へ行かなければならなくなります。馴れない東京暮らし、マユと離れてしまった彼は、彼女に会うために週末には愛車で静岡へ帰省します。そんな彼に同期の魅力的な女性がアプローチしてきて、だんだんと気持ちが傾いて行くたつくん。そして・・・
お話の始めのところで「あれ?」と引っ掛りを感じました。もしかしたらと予感もありましたが、読み進めるうちに2人の恋物語と頑張る「たつくん」しか頭に入って来なくなりました。
そしてラスト。あれつ?いつこうなつたの??どういう事??やっぱり読み返しました。やられました(*_*)とっても自然な読みやすい文章でしたので(*_*)
いくつかの共通したキーワードが出てきますので、そこに注意しながらA面B面を読み比べて下さい。
このお話はハッピーエンドだと思います。
ご紹介本📕(^_^)v
「烏に単は似合わない」安部智里 文藝春秋
2014年6月10日
このお話も以前、紹介しています。でも手抜きをしている訳ではありません。「イニシエーシヨン・ラブ」読了後に思い付くお話はこれしか無いのです。綺麗なお姫様の純愛物語を読んでいたはずなのに、どうしてこの結末に(゜゜;)
ぜひ、読んでみて下さい(^_^)v