青ベタ君の読書日記📖👓

読んだままに綴ってゆきます。

medium「メディウム」霊媒探偵 城塚翡翠 相沢沙呼

  講談社  2019年9月10日

きつとあなたも、もう表紙から騙されています( ̄▽ ̄;)

日本ミステリー界の三冠達成。期待が高まります。霊媒師であり、殺人現場での死者の体験から一瞬にして犯人を言い当ててしまうヒロイン城塚翡翠。かたやミステリー作家であり警察の捜査にも協力を求められる香月史郎。(完全にガリレオ?)翡翠の霊視、史郎の推理力で二人は次々に事件解決に貢献して行きます。引かれ合って行く二人。

そんな二人は数年前から続いている、若い女性の連続死体遺棄事件に巻き込まれて行きます。証拠を一切残さない狡猾な犯人はその対象をついに美しい翡翠に向けます。果たして彼女の運命は?

騙されました(°▽°)謳い文句の「全てが伏線」に相応しいどんでん返しです。まさかこう来るとは!二転三転するクライマックス。一度の事件で二度美味しく読めます。

しかし!読書中、登場人物のある行動がどうもあざといな、という感覚がずつと拭えませんでした。頭の中では「仮面病棟」と「レッド・ドラゴン」が終始浮かんでおりました。勘のいい方、ごめんなさいm(__)mクライマックス!予感的中!やっぱりそうだと思ってたのよ。

でもこのヒロインは嫌いでは無いです。後半のいきいきとした姿には、むしろ好感すら覚えます。しかしこの作品、シリーズ化はあるのか?疑問です。次回作が出るとしたら、翡翠の生立ち等でしょうか?

どうも今回は、私にとつては微妙~な感じのお話になってしまいました。あくまでも個人的な感想ですm(__)m

ちなみに本作は2020年本屋大賞第6位でした。

 

ご紹介本(^_^)v

「屍人荘の殺人」今村昌弘、東京創元社     2017年10月13日発行

こちらも美女と男性の名探偵コンビ。同じく日本ミステリー三冠達成。友人と共に合宿で訪れたある別荘。その近くで信じられない異常事態が発生。一歩も外に出られない状況下でおこる連続殺人事件。犯人は誰か?そして主人公二人は生き伸びられるか?

面白かったです♪ぶっ飛んだ発想。でもこの非日常感がとても良い。「そんなバカな。でも面白い♪」というお話が一番好みな私には、相性ぴったりの本作でした(^_^)v

ご興味のある方はぜひ、どうぞ(^_^)v

 

追伸💌

「medium」「屍人荘の殺人」表紙の絵は共に遠田志帆。美しさ、透明感、雰囲気のあるとてもすてきな絵ですね。見ているだけで物語の世界へ引き込まれて行くようです。