青ベタ君の読書日記📖👓

読んだままに綴ってゆきます。

ちょっと寄り道。映画「太陽がいっぱい」🎥(^_^)v

1960年  フランス・イタリア映画  監督ルネ・クレマン  

いま観ても素晴らしい、不朽の名作です。

コロナ疲れからか、映画が観たくなりました。以前録画しておいたものです。このお話はとにかくラストシーンが印象的ですね。

アラン・ドロン扮する孤独な青年トムが、知人でお金持ちの息子フイリツプを殺害し、彼に成り代わりその財産と美しい恋人を手に入れようとするお話です。成りすましも今ならハイテク機器を駆使するところですが、ここではサインの偽造等、その方法もオーソドツクスです。でも面白い。

中盤のフイリツプ殺害から目が離せなくなります。パスポート、フイリツプの恋人マルジエへの手紙、彼の足跡を偽装し、その中で起こる第2の事件。

今回、見直して改めて感じるのはトムの孤独感です。完全犯罪を成し遂げようと行動する、彼の全身から発せられる強烈な孤独。いつも彼は独りぼっちです。

そしていよいよ全てが手に入ったと思われた終盤。映画史に残る驚愕のラスト。

まだ観た事の無い方は、ぜひどうぞ(^_^)v

 

本は、只今「天使も怪物も眠る夜」途中です。早く読みなさいよ、私( ´_ゝ`)

 

ご紹介映画🎥(^_^)v

「ディア・ハンター」

1978年  アメリカ映画  監督マイケル・チミノ   

第51回アカデミー賞受賞作品

ベトナム戦争によつて、人生を狂わされた3人の青年の物語。私は青春映画として観ています。素晴らしい映画には素晴らしい役者さんがいる♪お手本のような映画です。

マイケル役のロバート・デニーロ、ニック役のクリストファー・ウオーケン、共に素晴らしい(^_^)v

捕虜になり、ロシアンルーレットを強要される鬼気迫るシーン。極限状態の友情。戦争の狂気に囚われてゆくニック。衝撃のクライマックス。

エンドロールで流れる、仲間の結婚式で無邪気にはしやぐ彼らの笑顔が胸をつきます。戦争が終わりを告げても、もうあの頃には戻れない。あの時にいた人はもういない。

かなりハードなお話ですが、ご興味のある方は、ぜひどうぞ(^_^)v

 

 

「あさきゆめみし」(^_^)v大和和紀

  講談社  13巻  1993年7月13日

「源氏物語」完全マンガ版です。

1ヶ月ほど前、コロナで貸し出し禁止になる前に6冊、小説をお借りしてきました。まだ完読しておりません。

それは「あさきゆめみし」をついつい読んでしまうからです。何故かこのお話はたまに読みたくなるのです。以前「源氏物語」にチヤレンジした時は、その面白さがよくわからないというのが本音でした。

しかし大和和紀に外れなし。人物(特筆すべき黒髪の見事さ)、十二単、風景までが美しく、わかりやすく再現されたこちらの作品には、はまりました。これこそザ・日本!どこから読んでも面白い。だから手が伸びてしまうのです。進学校の先生でさえ推薦する物語の完成度。いまだに本屋さんで普通に売られているのも素晴らしい。

何よりも日本が世界に誇る文学作品「源氏物語」に真っ向から取り組み、見事な作品に仕上げた作者様の力量と、これだけの作品を世に送り出した出版社様に拍手を送りたいのです。

大作で読むのにとても時間がかかりますが、この時期、何も読むものが無いと思っているあなた、雅な古典の世界へ、ぜひどうぞ(^_^)v

 

ご紹介本📕(^_^)v

「バジル氏の優雅な生活」坂田靖子  全5巻完結セット  白泉社文庫  2014年9月29日

19世紀イギリス。自他共に認めるプレイボーイの青年貴族バジル氏と、その召し使いの少年ルイ。二人の日常でおこる出来事を描いたお話です。

独特の作風。愛すべき登場人物達、ユーモラスで洒落た、素敵なお話です。

今読んでも色あせない坂田ワールド。

優雅な貴族の世界へ、あなたもぜひ、どうぞ(^_^)v

 

「ウナノハテノガタ」大森兄弟

中央公論新社  2019年7月10日

螺旋プロジェクト原始編。海族と山族の命の物語。

なかなか面白かったです♪このシリーズは、やはり読ませる作家様が揃っています。食わず嫌いはしない方がいいですね。崖下の海辺に住むイソベリ(海族)の元へ、大地震により崩れた崖の上から、命からがら逃げ延びて来たヤマノベ達(山族)がたどり着きます。言葉も違い、互いの存在すら知らなかった両者。その出会いの果てに待っているのは?

ウナノハテノガタ。それは海族の信じるその先の世界。例え体が元に戻らないほど傷ついても、そこへ行けばイソベリ魚となつて自由にウナ(海)を泳ぎまわれる。

けれど山族達の出現によつて、次第にそれも揺らぎ始めて・・

最初のうちはちょっと読みにくいです。カタカナが多く、それが何を指しているのかの説明もない。頭を絞って見当をつけながら読んでいく、という感じでした。

けれど、久しぶりに命そのものを感じられるお話を読んだ気がします。

彼らのたどり着くウナノハテノガタはどこなのでしょうか?

螺旋プロジェクト完読まであと1冊♪

ファイト、私   (*^o^)/\(^-^*)

 

ご紹介本📕(^.^)

「シーソーモンスター」伊坂幸太郎  中央公論新社  2019年4月5日

螺旋プロジェクト、バブル期と近未来編。

バブル期の嫁姑問題をからめた「シーソーモンスター」は安定の面白さ♪近未来編「スピンモンスター」での人々を監視するコンピューターの名が「ウナノハテノガタ」の登場人物と同じでした。

記憶。果たしてそれは確かな真実なのか?

私事ですが「このアクセサリーは一度も付けた事がない」「ここへは行った事が無い」等。写真が出て来て、あっさり覆されました(..)

記憶はその人自身を形作っているもののはずなのに、それだけに怖いですね。

「シーソーモンスター」ご興味のある方は、ぜひどうぞ。

 

「氷獄」海堂尊

  KADOKAWA  2019年7月31日

バチスタシリーズの懐かしい面々、そして驚きのあの人も登場します。

主に前半と後半にお話が別れております。田口先生も白鳥さんもご健全(*´∀`)♪

前半では東城大のオレンジ新棟(小児病棟)、ホスピス棟での出来事が描かれております。

後半は自分の名前「正義」にコンプレツクスを抱く弁護士、日高正義氏が主人公です。30代後半、初仕事はかつて世間に衝撃を与えた事件の被疑者の国選弁護人。保身の願望が無く、弁護を拒んでいた被疑者ですが、別の事件に関する、日高のある提案に興味を示します。そしてそれは被疑者の、検察組織の捜査に対する挑戦へとなってゆくのです。

思いがけない形でこのお話は終わりますが、まだまだ続きがありそうです。

作者様の近年の作品は色んな事象に話が飛び、残念ながら私には少しついてゆきにくい感じがします(^_^;)

でもこの続きも読んでみたいです。

田口先生のいつもの質問『日高先生のお名前は正義だそうですが、その由来を教えて下さい』に挙をつかれる日高。

皆さんは自分の名前についてどう思っていますか?

 

ご紹介本📕(^_^)v

「チーム・バチスタの栄光」海堂尊  宝島社

  2006年2月4日

第4回このミステリーがすごい!大賞

出世欲の無い不定愁訴外来の医師、通称「愚痴外来」の田口と厚生労働省の役人、通称「ロジカルモンスター、火食い鳥」白鳥のコンビが、心臓のバチスタ手術中の3件の死亡事例を調査していくミステリーです。事故?殺人?

面白かったです♪テンポよく進むストーリーと文章。強烈なキヤラクターで皆に嫌われる白鳥と、彼に振り回されながらも、真相に近づく田口先生の役回りもとてもよい。

ラストは爽快(^_^)v『マコリン』『ゴンちゃん』まで一気読みしました♪

作者様のこのお話が一番好きです。

ご興味のある方は、ぜひどうぞ(^o^)/

「居酒屋ぼつたくり11」(^_^)v秋川滝美

  アルファポリス  2019年3月5日

美味しいお酒に料理、義理人情。この時期に読むのにぴつたりなお話です。

亡くなった両親の跡を継いで、居酒屋を経営する美音(みね)と馨(かおる)の姉妹。今回はいよいよ、常連客の要と美音の美味しい結婚式。そして新婚旅行という名目の、酒豪2人の酒蔵めぐり&仕入れ旅。あまーい新婚さんと結婚に伴って改装された「ぼつたくり」の開店を待ちわびる人達の様子が描かれています。

以下は本分より引用させて頂きます。

“その居酒屋には物騒な名前が入つた暖簾がかけられている。

店を営む姉妹と客たちの話題は、酒や料理や誰かの困り事。

悩みを抱えて暖簾をくぐった人は、美味しいものと人情に癒されて、知らず知らずのうちに肩の力を抜く。

居酒屋『ぼつたくり』はそんな店だ。

真新しい暖簾の向こうに姉妹、そして客たちが戻る日はもうすぐそこだった。”

いいですね。本当にこんなお店に行ってみたいです。美音さん要さん、いつまでもお幸せに。

作者様の暖かい文章が、きつとあなたを暖めてくれますよ。

 

ご紹介本📕(^_^)v

「ランチのアッコちゃん」柚木麻子  双葉社  

  2013年4月19日

2014年本屋大賞第7位。この「アッコちゃんシリーズ」は現在、3巻まで出ております。

黒川敦子こと通称アッコちゃん。パワフルな彼女は、悩みを抱える人達を半ば強引に指導していきます。何よりこの作者様の作品に出てくるお料理はとても美味しそうです♪

癒し系というよりも「さあ、元気を出しなさい!」と背中を押し出してくれるようなお話です。

シリーズの続きもお待ちしております♪

好き嫌いがはっきり別れるお話のようですが、

ご興味のある方は、ぜひどうぞ(^_^)v

コロナですね(T_T)

たくさん借りて来ました。昨日、いつもお世話になっているところに行くと「明日からは返卸のみで貸し出しはしません」とお聞きしましたので(^_^;)))目一杯借りて来ました。

「カエルの小指」道尾秀介  講談社  2019年10月23日  道尾作品は安定感をかんじます。

「氷獄」海堂尊  KADOKAWA  2019年7月31日  久しぶりの海堂作品。田口先生はお元気でしょうか?

「居酒屋ぼつたくり11」秋川滝美  アルファポリス  2019年3月5日  いよいよ最終巻。どんなお料理で締め括るのでしようか?

「君たちはどう生きるか」原作  吉野源三郎  漫画  羽賀翔一  マガジンハウス  2017年8月24日   今さらですが、友達に勧められたので読んでみます。

残りの2冊は螺旋プロジェクト

「ウナノハテノガタ」大森兄弟  中央公論新社     2019年7月10日 

「天使も怪物も眠る夜」吉田篤弘  中央公論新社        2019年7月10日  

このシリーズは、文章力の高い作者様が揃っております。どんな世界が描かれているか楽しみです♪

読書ブログを覗くと図書館が使えない、と人ごとでは無い嘆きが書いてあります。

買い出し、etc.。コロナ疲れしているところに本まで影響してくるとは思ってもいませんでした。本は心の栄養です。早くこの騒ぎが落ち着いて欲しいです。