「カエルの小指」道尾秀介
講談社 2019年10月23日
「カラスの親指」の続編。騙し騙され、ラストはどこへ着地する?
一気読みしました。詐欺グループの活躍?を描いた前作「カラスの親指」から十数年後のお話です。今は実演販売士として生計をたてている武沢の元へ、ある人物が転がり込んで来ます。その人物は昔、武沢がそうとは気付かないまま、彼と深く関わりを持っていました。
その人物の置かれた境遇、そして騙し取られたお金を取り返すべく、皆で再びチームを組んで相手の詐欺グループを罠にかけてゆきます。
途中で危ういところもありながら、作戦はやはり成功。しかし今作品中、大活躍の子供達の行く末を思うとちょっと怖いです。
そして前作と同様に、ラストでどんでん返しが待っております。これはもうお約束。今回、一番のペテン師は果たして誰だったのか?皆、鮮やかに騙されます。
そしてこの作者様の文章は、ラスト数ページが特に美しい♪そう感じます。
ご紹介本📕(^_^)v
「カラスの親指」道尾秀介 講談社文庫 2011年7月15日
1ページ目のお墓の下に眠っている人物が気になる人は、ぜひ読んで下さい。武沢達の奇妙な同居生活の始まり、そして闇金融業者を相手どった大掛かりなペテン。
「カラスの親指」の意味がラストで明らかになりますよ。
ご興味のある人は、ぜひどうぞ(^_^)v